2012年7月21日土曜日

きっかけ

「楽しみにして来たのに・・・」

彼女がそうつぶやくと彼氏はすぐさま同調した。「早くして下さい!!」

言葉なんていらないくらいのあからさまな態度に僕は、焦った。
「まずいな・・・」

確かにその日は息もつかせぬ程の盛況であったし、店内に空席は無かった。しかしそれ以外別段に普段と変わった事もなく九十九のリズムで進んでいた。・・・ように思えた。

手が足りない、作業に追われている。しかし、当然だがこちらも精一杯やっている。スタッフもみんなハイスピードで黙々と動く、動く。 そんな状況であるから、どこか許される範囲内であると自己ジャッジし、知らず知らずのうちにお客さん目線で思考する事を忘れていたのかもしれない。

帰り際の彼女の横顔、後ろ姿。2人にとっての九十九で過ごした時間を想うと胸が痛い。申し訳ない気持ちと、改善したい気持ちでいっぱいになった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?

薄暗い部屋。ぐっしょりと汗をかいて僕は布団の上にいた。かつてない半端ない寝汗をかいて目覚めた。眠る前に見た時計よりほんの10分進んだだけ。

いまの、、、、、、夢??? まじ、で? え~~~~、・・・・・ 夢なん?



夢だろうとなんだろうときっかけは何でもいい。無意識の中で日頃僕が少なからず感じていた想いなんだろう、きっと。

だからやると決めたらすぐに、やる。僕たちの目的は「白浜と飲食と九十九を通じて目一杯楽しんで頂きたい」と、ただそれだけなのですから。


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